647 西上町舞屋台 助川鹿嶋神社
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この舞屋台は、鹿嶋神社旧助川の例祭に奉納された山車です。むかしは4台ありましたが、昭和20年7月の戦災で3台を焼失し、この西上町の1台だけが残っております。
製作されたのは、江戸時代後期でこの舞屋台を飾る立派な彫刻は、千葉権之助常胤の後胤である後藤重胤が彫刻したものです。
正面の破風上には龍に天女が琴を弾く姿、楽屋と舞台の境には牡丹、欄間上部に葡萄中央には錦鶏の籠彫りが巧に彫られ立隠しには相対して竹林に虎、懸魚には波間に遊ぶ亀が彫られております。
また、周囲の勾欄に唐子や唐獅子、龍などの丸彫りが配されております。
舞台の構造は、二重組み立て土台に車輪が取付けら、さらに上下は自由に廻転することができます。
また、楽屋舞台との間には張出しの花道が取り付けられるようにできております。
なお、屋台の屋根から後方に垂下げる黒の太縞木綿の被幕は、山野辺家の陣幕にちなんで作られたものと伝えられています。
(日立の文化財)
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