302 豊川稲荷神社 日立市
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常州
豊川稲荷神社由緒略記
住古此の地に於ける有志により三河國豊川郷(愛知県豊川市)の豊川稲荷神社の分霊を奉戴して常陸の地に勧請し更に凡そ二五〇年前(享保年間)滑川の地に遷座したもので、祭神は?枳尼真天倉稲魂神を祀ったものである。
今次(昭和五十六年三月 一九八一年)新改築前の社殿は八十有余年前郷土の有志のもの広く浮財の寄進を元に建築されたものである社殿も長い間の風雪により最近に至り腐朽は急にして屋根瓦は落下し回りも破損しこの儘にしてはすて置けない様な状態となり急遽新改装することになったのである。
この神の御利益は夙に世人の知る所となり明治中期(一九〇〇年)頃から大正昭和の初期(一九三〇年)頃に至り、巫女に?木はつを迎えて神の憑依託現呪術は大衆の信仰に密着して御利益のある滑川のお稲荷さんとその名を近郷近在に広め参拝者は講中となり年々その数を増すに至った。
後継者 ?木かねもその行を受け続け、初午・正月・七五三等には参詣者で賑わい境内には戸板による○○(隠れていて見えない)も数多くみられ信仰の範囲は南久慈浜・河原子・会瀬・川尻・安良川・大津・平湾と南北五十キロにも及び、又遠く栃木県等からも絵馬を奉納する者等その盛況は今に語りつがれておるがその後継者はなく現在は椎の大木を後に社のみ昔の秘録蔵している。
〜由緒書きヨリ
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